RCVS(reversible vasoconstriction syndrom)とはどんな頭痛か?
数年前、同様の頭痛を一例経験した。
MRアンギオグラフィーで脳血管のびまん性に多発する血管の狭窄をきたす。
治療がカルシウム拮抗薬ないしマグネシウムということで、片頭痛の親玉”と名付けたいところである。片頭痛ともよく合併するらしい。
糖質制限+マグネシウム内服が特効薬ではないだろうか。
片頭痛もひどく血管が痙攣しているのであり、RCVSでなくても馬鹿にできない。
以下引用
雷鳴頭痛と呼ばれる突発性の激しい頭痛を主徴とし、脳血管に可逆性の分節状攣縮を認める疾患である。
髄液所見は正常、突然の激しい頭痛、可逆性の血管攣縮所見が参考になる。
予後良好といわれていたが、近年、脳血管障害、特い頭蓋内出血の合併が少なくなく、合併例では機能転機は必ずしも良好ではないことがわかってきたため、しっかりと疾患概念について理解しておくことが重要である。
疫学的には、年齢は10-76歳で、42歳周囲にピークがあり、女性に多いとされている。
頭痛が主な症状であり、発症は急性か、雷鳴様である。耐え難い痛みのため、泣き叫んだり、興奮したり、混乱することがよくある。本症例もトイレから出てこられないほどの痛みで、精神疾患ではないかと疑われるほどの痛がり方であった。痛みの部位は典型的には両側性で、吐き気、嘔吐、光過敏を伴うことも多い。そのため、片頭痛に間違えられることも多い。激しい頭痛発作は1-3時間ほど続く。発作は1-4週間の間で、平均4回起こる。頭痛は発症から平均7-8日で終わることが多いとされている。頭痛発作には少なくとも一つの誘因誘因があるといわれており性行為、排便、排尿、ストレス、高ぶった感情、運動、水泳、咳、くしゃみ、入浴、笑いなどが報告されている。
本症例のように排尿後に頭痛発作が出現し、とてもよく似ている症例の報告例もあった。