2013年5月2日
広島医学雑誌という医学雑誌があります。
広島で研修した医師なら、一度は論文をつくって投稿した(させられた)人が多いのではないかと思います。
この雑誌の編集後記で、藤川徳美先生 がつぎのように書かれていました。大変先進的でとてもうれしく思い、転記いたします。
広島医学
66巻4号(2013年4月) 編集後記
21世紀に入り、臨床医学においては従来とは全く異なるパラダイムの治療概念が次々と提唱されてきている。
主だったものを挙げてみると、カロリー制限から糖質制限へ(荒木裕、釜池豊秋、江部康二)、消毒ガーゼから湿潤療法へ(夏井睦、鳥谷部俊一)、認知症治療におけるコウノメソッドと米ぬか脳活性食(河野和彦)、がんもどき理論と癌放置療法(近藤誠)、コレステロールは下げないほうが良い(大櫛陽一、浜崎智仁)、精神疾患の栄養療法(A.ホッファー、M・レッサー、生田哲、溝口徹)など。
みなさんはこれらのあたらしいパラダイムをご存知でしょうか?
amazonで検索すれば容易く著書を見つけることが出来ます。
このような新しいパラダイムに対して非専門医や一般人の中では徐じょに理解が進んでいる一方、専門医や専門学会の理解が不十分なように思えます。
江部氏、夏井氏、河野氏のブログでは、専門医が古いパラダイムに固執して時代の変化に対応出来ておらず最も無知であるとコメントされています。
これらのブログを一度読まれてみることもお勧めします。 (藤川徳美)