胆道ジスキネジーとは?
胆道ジスキネジーはOddi括約筋ジスキネジーともいわれ、胆道系に器質的疾患がないにもかかわらず、胆石症様の症状をきたす疾患である。臨床的特徴は右季肋部、心窩部に限局した痛みで30分から数時間程度持続する。腸管運動や姿勢との関連はなく、制酸剤で改善しない。治療法はカルシウム拮抗薬や硝酸薬、抗コリン薬などである。
ケースレポートの中では、ACNES、機能性ディスペプシアが鑑別に上がっている。胆道ジスキネジアの診断には、胆管造影を行う。仰臥位で行い、45分以上の造影排泄遅延を確認できれば陽性。
カルシウム拮抗薬が有効、平滑筋の過収縮、という側面からは、マグネシウム補給も有効か?