糖尿病の栄養指導は、カロリーとバランス重視
本誌の専門医の考えは、相変わらずのカロリーとバランス重視のようです。
medicinaは評価ある雑誌で、研修医やレジデント、そして私たち”万年研修医”は頼りにしています。
それだけに、残念です。
上記より引用
糖尿病患者における食事療法では、適正なエネルギー量を、栄養バランスをと整えて規則正しく摂取することが推奨される。そして、薬物療法との関連性を考慮しながら、総合的に設計すべきである。
偏った栄養バランスとなっている食事摂取パターンや欠食は、薬物療法による低血糖を惹起するリスクが高い。特に、患者が自己判断で極端な炭水化物制限を行っている場合には、糖尿病治療薬による低血糖が現れやすく、また遷延しやすい。
糖尿病の栄養療法は、「総エネルギー摂取量の適正化」と「三大栄養素のバランス調整」が骨格となる。
・・・このような簡便な指導では、往々にして偏った栄養素の減量に取り組んでしまいがちである。したがって、3大栄養素を意識したバランスの取れた減量に留意するように指導するのも、安全性を担保するためのこつの一つである。