ADHD ホッファー先生のケースレポート・・・13歳男児。車の通る音が怖い

 

ケース77

E.S.は1957年11月生まれで初診は1971年9月。1968年近所で、ミルクワゴンにひかれて死んだ人がいた。その時から、E.S.はとても心配し、事故をみるといつも落ち着かなく、何も手につかなくなった。交通の音が怖く、一晩中換気扇を回し、音を消していた。初診1年前に小児精神科医による精神療法を受けたが無効だった。父親は慢性統合失調症患者で家族と生活するのは難しく、両親は離婚していた。ナイアシンアミド、アスコルビン酸を毎食1グラムづつ内服を開始してもらった。3か月後、もう交通事故は恐れていなかったが、まだ女性ドライバーを恐れていた。学校では改善が見られた。私はピリドキシン250㎎毎食後を追加した。1972年5月9日、多くの改善を認めた。1972年6月13日、ほぼ正常となった。学業成績は平均Bへ上昇したが、まだ通りの騒音には悩まされていた。1973年8月10日、良好な状態だった。ビタミン療法を中止すると2-3日中に神経質な状態となった。ジョン・ホッファーは正常(1111)と評価した。過活動スコアは41から27へ(1971年9月から1971年12月15日にかけて)。

コメント:不安が強い男児。「恐怖症」が適当か。これは「PTSD」になるのでしょうか?