ADHD ホッファー先生のケースレポート・・・8歳男児。多動。赤ちゃん返り。トイレを失敗する。

 

ケース71

W.R.は1960年5月生まれで初診は1969年4月。生後9か月から下痢、貧血と栄養失調で苦しんだ。適切な食事が摂れる様になってから、急速に発達したが、多動、不眠が出現し、トイレトレーニングがなかなか進まず、20か月までかかった。妹が生まれてから退行し、トイレを失敗するようになった。初診時には週に3回ほどトイレの失敗があった。いつも筋肉の緊張が強く、腰をかがめることができず、スケートをしてもぎこちなかった。頻回に夢にでてきて恐れている雷や稲妻で頭の中はいっぱいだった。毎食500㎎のナイアシンアミドとアスコルビン酸毎食1グラム、mellaril20㎎を開始してもらった。一月後、彼はより幸せで、よりリラックスしており、聞き分けは以前ほど悪くなく、トイレの失敗もへっていた。私はナイアシンアミドを倍にふやした。1969年8月2日までにかなり改善した。1973年8月23日、ジョン・ホッファーはwellと判断した。母親によると2-3か月の治療で劇的な効果を認めたという。しかし、ピルを飲み込むのが困難になり内服を中止した。調子は良いままだった。母親が注意深く観察したが、再発の兆候はまったく認めなかった。

コメント:短期間しか内服治療を行っていないにもかかわらず、効果は劇的であったという。