ナイアシンとナイアシンアミドの選び方

 
日本人の体格から考慮すると、総量3グラムまでは必要ないのではないか?

 

(1)子供には、その苦い味がきらいでないかぎり、あるいは吐き気の閾値が低すぎないかぎり、ナイアシンアミドである。子供は吐き気を訴えないが、訴えないまま食欲が失われていく。そのときには代わりにナイアシンを与える。子供たちは、ナイアシンのすっぱい味を好むことが多い。また成人投与量にも容易に耐えられる。

(2)化粧の関係で紅潮をみられたくない患者には、ナイアシンアミドでスタートする。もしその反応が低すぎたり、吐き気のような副作用がある場合には、ナイアシンに切り替える。

(3)高齢の患者には、ナイアシンでスタートしたい。より効果的で、循環がよくなり、コレステロール値を正常にする。

(4)ビタミンB3のどちらの型でも、ごく少量の投与で吐き気が起こるときには、それらを組み合わせて使う。たとえば、吐き気を起こす量がそれぞれ2グラムだとすると、1日当たり3グラムのビタミンB3総量を与えるため、ナイアシン1.5グラムとナイアシンアミド1.5gを与える。