B1欠乏による下肢浮腫

上記より 両下肢の浮腫みを訴えて来院した60代女性。

心臓、肝臓、腎臓、甲状腺、アルブミン等に異常なし。

浮腫みを来たす薬剤(NSAIDs、カルシウム拮抗薬、ACE阻害薬、甘草を含む漢方薬)の内服なし。

身体所見 腱反射の低下

結論 ビタミンB1欠乏(脚気)による浮腫み

ピットフォール

利尿薬はビタミンB1の排泄を促進するため、心不全で入院中の患者3人に1人がビタミンB1欠乏症といわれている。適切な心不全管理をしているにもかかわらず、浮腫の改善が乏しい場合は、ビタミンB1の血中濃度を測定してみる。

ビタミンB1欠乏の危険因子
・アルコール中毒  ・白米中心の食事  ・偏食  ・飢餓  ・低栄養  ・妊娠悪阻  ・慢性下痢
・消化管手術後  ・悪性腫瘍  ・化学療法   ・全身性疾患(腎障害・炎症性腸疾患・AIDS ・感染症・甲状腺中毒症など)  ・精神疾患(神経因性食思不振症・うつ病・統合失調症)  ・マグネシウム欠乏症
薬剤性(制酸剤・利尿薬・ニトログリセリンなど)  ・静脈栄養など

コメント:浮腫からB1欠乏の可能性を考えたことがありませんでしたが、浮腫は脚気の症状の1つなんですね。
 救急の分野でも栄養素が注目されだしていると感じます。