中耳炎・・・ティアニーのパールより

「ICUの発熱患者では常に耳を診察しなさい。これが診断かもしれない。もしそうなら、さらなる詳細で高額な検査を省くことができる」

経鼻挿管をされている患者では、挿管チューブがエウスタキオ管をふさぐように位置することがあり、内耳の分泌物の排液が障害され、中の細菌がエウスタキオ管から出られず、結果的に感染症が惹起されます。ICU患者の発熱の鑑別は膨大ですから、この単純な耳の診察は、ICUでのありふれた臨床上の問題を簡単に診断する1つの方法になるのです。

 

ティアニーは「診断の神様」といわれています。”パール”について序文には次のように書かれています。

 

パールは、あたかもすべてのケースにおいて通用するかのような表現形式で語られますが、実際には、いくつかのケースにおいては真実である、というのが正しいところかもしれません。しかし、パールは、そのような表現形式をとるからこそ、臨床で遭遇するあらゆる問題に向き合う際に、医師がけして謙虚さを失わないように、その心に訴えかける最良のツールなのです。パールとは重要なコンセプトを瞬時に学ぶひとつの方法だと学習者たちはきづきます。パールはツイートであり、ツイッターの登場を予見していたという人もいるかもしれません!

 パールとEBMと思慮分別のコンビネーションを

 

 

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