関節リウマチのフォローアップ

ドクターサロン 2026年1月号より
針谷 正祥先生

・MTXは、細胞内の葉酸代謝を抑制することでその効果を発揮します。MTXにグルタミン酸が1-5個程度ついかかたちで白血球中に蓄積されます。このMTXポリグルタメートが細胞内の複数の酵素の働きを抑え、抗炎症効果を発揮します。
・MTXを1週間8㎎から開始し、2-4週間ごとに10㎎、12㎎と増量します。MTXの至適用量は、体重を4で割った値ですので、例えば60㎏の人なら14-15㎎、50㎏の人なら10‐12㎎となります。
治療を始めて3か月で最初の効果判定を行います。実際の臨床では、開始後2か月ごろから関節の腫れや痛みが改善し、治療効果がピークに達するのがだいたい3-4か月になります。
・ある程度の効果が見られる患者割合は60-70%です。寛解を達成する割合は、20-30%です。グルココルチコイドやほかの経口抗リウマチ薬を上手に併用すると寛解達成割合が40%近くになるとも報告されています。

・少なくとも2か月に1回は血液・尿検査を実施し、問診と身体診察をするように依頼します。
・MTXは腎排泄型の薬剤ですので、定期的にeGFRの確認んも非常に重要です。
・基本的にMTXを1週間に8㎎以上投与する場合には、葉酸を5-10㎎、週1回投与します。
・MTX単独投与の場合でも、高齢、既存肺疾患、プレドニゾロン使用、糖尿病といったPCPのリスク因子を2つ以上持っている患者さんには、バクタ投与が推奨されています。
・バクタ0.5Tを毎日、あるいは1Tを週に3日(例えば月水金)投与することで、PCPを予防できます。
・MTXの間質性肺炎の頻度・・・200-300人に1人ぐらいの頻度。
・葉酸を多く含むサプリ・・・青汁