The Aging Brain(脳の老化)

Orthomoleccular Medicne for Everyoneより

いくつかの老化に関係する神経疾患は、明らかに栄養失調が原因であり、栄養療法に反応する。ペラグラの研究者らは、ビタミンB3によりある種のペラグラが改善することを発見し、そのことに気づいた。多くの精神症状と神経症状に悩む患者は、たとえ栄養失調の病歴がない場合でも、大容量で十分量のナイアシンで回復した。
 私(エイブラム・ホッファー)は、統合失調症に対する高用量ナイアシンを開始した1951年にはこの論文についてよく知っていた。すぐに機会があり、私は神経症状を持つ患者たちに治療を開始した。1952年の始め、中年男性で、うつと深刻な混乱状態にある患者を診察した。彼は、何度か電気けいれん療法(electroconvulsive treatents:ETC)を受け、その結果、うつは改善したが、混乱と深刻な記憶障害が起こった。彼は自宅で離婚した妻の助けをかりて生活していた。誰も治療法を知らなかったが、彼をこのままほっておくわけにはいかなかった。私は彼にナイアシンを始めてもらった。1日3000mgを3回に分けて。一ヵ月後、驚いたことに彼は回復していた。ビタミン療法でETC療法の負の効果が取り除かれたのだ。
 過去50年間、私は様々な神経の状態に対して栄養とサプリメントの治療を行ってきた。老化、脳梗塞後、外傷後の脳の器質的な異常、アルツハイマー病、てんかん、そしてハンチントン病。すべての患者に治療の反応があったわけではないが、多くは反応があり、よりよい生活ができるようになった。この章では、脳の老化でどのような変化が起きていくかをみていく。精神疾患、行動障害、てんかん、ハンチントン病については後のチャプターで述べる。