DPP-4阻害薬と水泡性類てんぽうそう
廣島医学 Vol.72.No.9. 2019年 学会だより 第45回尾三医学会
DPP-4阻害薬関連水泡性類天ぽうそうの3例
社会医療法人里仁会興生総合病院皮膚科 小原 淳伸
同 外科 難波 康男
当科で最近2年間で8例の水泡性類天ぽうそうを経験した。そのうち3例にDPP-4阻害薬がしようされていた。患者は70-90歳、薬剤はビルダグリプチン、リナグリプチン、アナグリプチンで使用期間は2ヶ月、2年、数年であった。症状は、全例が炎症性、中等症、血中BP80NC16aは高値であり、ステロイド内服治療を必要とした。2例でこの薬剤を中止したが2週間では軽快がみられなかった。しかし再燃はない。
コメント:私もDPP-4阻害薬を処方します。薬の副作用は発売時にはわからないものです。