食道がんに対する免疫チェックポイント阻害薬の効果
日本医師会雑誌 2026年8月号より
食道がんでICTは二次治療として登場し、非常に高い有効性を示したことで、現在は一次治療から使用されています。
食道がんにおける一次治療での使い方としては、大きく2通りあります。1つは、これまで標準的に使用してきたフルオロウラシル+シスプラチンの抗がん薬にICTを使用する最も一般的な使い方です。
もう一つは、抗癌薬を使用しない、ICT同士の使用も食道がんでは一次治療から使用可能です。具体的には、抗CTLA-4抗体であるイビリムマブと抗PD-1抗体であるニボルマブの併用療法になります。これには有効性を示した第3相臨床試験があり、フルオロウラシル+シスプラチンの標準的抗がん薬併用に対してイビリムマブ+ニボルマブのICT併用が優越性を示したという結果が出ています。抗がん薬を併用しないICT同士の併用で優越性を示したこの現象は、これまで腎細胞がんなどの免疫原性が高い腫瘍のみに認められていたのですが、われわれが御しがたいと考えていた食道扁平上皮癌でもみとめられたのは、非常に興味深いです。
一方、実臨床における患者さんの全身状態は多様ではあるものの、多くは状態の悪い患者さんです。状態が悪いとICT同士の併用療法での有効性は期待しにくいため、抗がん薬の併用が選択されることが多いです。
コメント:イベルメクチンなども状態が悪い人では効果がでにくいのでは。