乳幼児の尿検査の意義

ドクターサロン 2026年1月号より 小椋 雅夫 先生

①3歳児健診の検尿の目的・・・先天性の腎疾患を見つけること。小学生、中学生の学校検尿では腎炎を見つけることが主な目的になりますが、この段階ではそのようなことはあまりありません。

一番多いのは低形成腎・異形成腎といった、生まれつき腎臓のサイズが小さく生まれてくるものです。場合によっては片方の腎臓がない方もいますし、あとは組織学的に異形成でうまれてくるパターンもあります。それにより、腎機能が悪くなり生まれてくる方もいます。

③非常に限られた研究にはなりますが、先天性腎尿路異常、と呼ばれるものの10%ぐらいが学校検尿で見つかると言われています。学校検尿自体は何十万人という方が実施しているので、その中で先天性腎尿路異常がみつかる率は非常に少ないとは思いますが、学校検尿の意義はあると思います。

④低形成腎・異形成腎と呼ばれるものは薄い尿がたくさん出るので、タンパク尿が薄まって見つからないことはよく経験します。

⑤腎臓のサイズが小さい事を発見するのは、エコーが一番侵襲の少ない検査です。

⑥尿沈渣はもちろん見ます。尿沈渣では赤血球かどうか。

⑦タンパク尿がしばらく続くような場合は腎内紹介。