進行性核上性まひについて
治りにくい認知症対策シリーズ
中坂義邦先生 より引用要約
①進行が早い
②PSPの典型的な症状ー体が棒のようになる
「最近よく転ぶ」ということが最初の受診の動悸になるケースが少なくない。
椅子からの起立、着席が困難
③誤嚥と思考遷延が大きな特徴
考えるスピードが遅く、判断が遅れる。言葉も出にくく、口数が少なくなる。
④PSPのアパシー・・・感情がなくなったようになり、無表情のまま、何を言っても表情を変えません。やる気も食欲もなく、すべてに無関心で部屋から出たがらなくなります。
⑤PSPの診断は病理診断
大脳皮質基底核変性症や脳血管障害と区別がつかなかない、あるいは合併していることも少なくありません。
⑥パーキンソン病との鑑別
転びやすいという特徴からパーキンソン病と間違われがちなので注意が必要。はっきり見分けがつかないことも少なくない。
PSPでは体幹の筋肉から固くなる、PDでは手足の筋肉から固くなる。
PDの患者さんは病識があるので注意深く、PSPの患者さんのように頻繁に転倒することはありません。
⑦アルツハイマー型認知症との鑑別
ドネペジルで急速に悪化する。ドネペジルは禁忌。
⑧ドネペジルは禁忌、アマンタジンは小用量で使える場合もある。
⑨誤嚥防止にはプレタールを用いる。
➉中脳の異常
⑪フェルラ酸は、ガーデンアンゼリカが入っていない物を。
⑫PDの薬が効かずにPSPを疑う
⑬眼球が上下に動かない
⑭つかんだら離さない、頸が後ろに返る、歩き出しが困難
PSP、皮質基底核変性症、しぎん顆粒性認知症は4コピーのタウ蛋白による、仲間