血液学の進歩
とある血液内科医に話を聞いて驚きました。
自分が血液内科医になった当初、この分野は進歩が速いだろうと予測していましたが、もはや浦島太郎になってしまいました。
・多発性骨髄腫の治療法がすばらしく進んで、生存曲線が低下しない感じらしい。(信じられない!)ただし、薬は高額。
・PNH(夜間発作性血色素尿症)の補体をブロックする薬が大変有効。寿命を全うできる感じらしい。ただし、薬は高額。
・MDS(骨髄異型性症候群)に対してビダーザ(DNAメチル化阻害剤)が有効な人がいる。 ただし、薬は高額。
・高齢者の悪性疾患に、超高額で有効なものが出てきているが、90歳の人に年間1千万単位のお金がかかるようでは、保険診療の限界を超えていると思う。