50代医師の過労自殺が問うもの
日経メディカル9月号より
医師の過労死をめぐる判決が相次いでいる。産婦人科医の過労自殺を労災と認めた広島地裁判決と、33才歳の心臓血管内科医の急死に関して勤務先病院の責任を認めた長崎地裁判決だ。
10年前。産婦人科医が2人しかいない地方の総合病院(約300床)で、産婦人科部長を務めていたA医師(50歳代)が、うつ病を発症し自ら命を絶った。
以下遺書
ゆっくり休みたい!
気持ちのいい生活をしたい!
人生リセット!
ゼイタクはいらない、
普通の生活がしたい!!
コメント:世間には、「医師の過重労働はある程度仕方無い」「経済的にも優遇されている」と考える方もおられると思います。
しかし、よく考えてみてください。
時間的、精神的ゆとりのない医者に診察してほしいですか?
虐げられたように感じている医者に診察してほしいですか?
かつかつで働いていて、時間的余裕の無い医師が、湿潤療法・栄養療法など新しいパラダイムに気づけるでしょうか?
実際、開業医のほうが勉強熱心です。
結局、ひどい目にあうのは患者なのです。勤務医を大切にしないといけないと思います。