エイブラム・ホッファーがホッファーたりえた理由

 上記より引用

 

1917年、カナダのサスカチュワンにあるホッファーという名の町の農家に、エイブラム・ホッファーは生まれた。彼は、一家が初めて手に入れた木造の家で生まれた。彼の3人の兄は皆、みすぼらしいあばら屋で生まれていた。エイブラムは小学校から高校まで、教室が1つしかない小さな分校で学んだ。

 ホッファー博士には、誕生したときからすでにユニークなリーダーシップをとるべきポジションが段取りよく準備されていた。彼は、長きに渡るパイオニア的生涯を通して、そうしたポジションを保ち続けた。カナダの厳しい風土と気候の下に生まれた彼が、自立心、気骨といったたくましい気質をもつ人間に育つのは道理であった。大変厳しい環境にある農家に生まれ育ったことによる影響は、後々まで続いたようである。エイブラムは幼い頃から文字通り自給自足の生活を通して、人に頼らずに生き抜くことの意味を早くから習得した。両親も彼に支援を惜しまず、若い時から彼を励まし続けた。