治療可能な認知症

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上記より 国試にたずねよ 山中克郎より

認知症患者に必要な検査
・頭部CT
・血液検査(ビタミンB12、TSH、梅毒検査)
・うつ病スクリーニング

コメント:神経梅毒のチェックが入っている!!

鑑別疾患
1.尿毒症
2.肝性脳症
3.正常圧水頭症
4.慢性硬膜下血腫
5.うつ病
6.ビタミンB1、B12欠乏症
7.ニコチン酸欠乏症
8.甲状腺機能低下症
9.薬物中毒/アルコール中毒
10.神経梅毒
11.高齢者てんかん

コメント
・1,2,3,4,8は見つけられやすいと思う。
・5のうつ病は評価が難しいことがある。
・6,7については、検査値はともかく、ビタミンBの複合製剤をのんでもらうようにしている。(ニコチン酸はナイアシン!)
ナイアシンとB1はメガドーズで使いたい。
・9の薬物中毒は、多剤併用患者が多いので気をつけたい。ヒスタミンブロッカー(花粉症、胃潰瘍の薬)、精神科の薬、認知症の薬でもイライラがひどくなったり、傾眠傾向になることが少なくない。
・神経梅毒については、血液チェックを。
・11は病歴聴取
・珍しいと思うが、橋本脳症という認知症もあるらしい。
(周囲からの刺激に対する反応が鈍い。眠い。興奮する。幻覚が見える。意図しないのに筋肉がピクピク動いたり震えたりする。痙攣するなど。)甲状腺自己抗体のチェックを。甲状腺機能は正常の人が多いらしい(70%)。