肺塞栓症・・・ティアニーのパールより
「最も頻度の高い症状は呼吸困難、最も頻度の高い徴候が頻脈・・・・ではあるが、臨床医にとってさほどあてにはならない。」
肺塞栓症はいまだに臨床的背景からの診断が最も困難な疾患の1つです。肺塞栓症の性質から、息切れが最も頻度の高い症状であり、洞性頻脈が最も頻度の高い徴候であることは驚くにあたらないでしょう。これらの症状と徴候の原因は多岐にわたるため、肺塞栓症はいまだ医学における臨床診断が困難な疾患です。大規模集団スタディは、上記の症状と兆候が明らかに特異的ではなく、診断が困難であることを示しています。予後不良を示すものとして、一般的に大きな血栓が肺動脈主幹部にあることを示唆する失神が、最もやっかいな症状であることが数年前に示されました。直接トロンビン阻害薬がこの疾患の治療によく用いられるようになるかもしれません。
とにかく肺梗塞は難しいですね。診療所では出会う機会も少ないし、疑うことすらしなくなります。
きっと、そんな時にやってこられて痛い目にあう気がします。
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