妊婦の精神疾患と栄養
メディカルトリビューン誌 2018年10月4日号より
以下部分引用
妊婦の双極性障害 薬物中断で再発率高い
初発年齢と妊娠可能年齢が重なる
以前の研究では、気分障害の初発年齢中央値(四分位範囲)はうつ病で32歳(19歳ー44歳)、気分変調で31歳(17-43歳)、双極性障害で25歳(17-42歳)であった。これはちょうどchildbearing age(妊娠可能年齢:15-45歳)にあてはまる。双極性障害に限らず、気分障害はこの時期に発症することが多く、妊娠を考慮して診療を行うことが重要になる。
双極性障害の妊婦ではそうでない妊婦に比べて誘発分娩、計画的帝王切開、妊娠高血圧、分娩前出血、前置胎盤、早産、緊急帝王切開、吸引分娩・かんし分娩などのリスクが高いとの報告がある。
コメント:すべては、妊娠に伴う栄養必要量の増大と、その結果の栄養失調で説明できる。双極性障害で薬物継続が必要なのは当然であろう。(病因:栄養失調に対する治療が行われていない以上は)
第1子目より、第2子目以降の発症が多いと予想できる。産後の鉄タンパク不足による体調不良は、コモンディジーズといってよいだろう。