人の役に立ちたいけど、方法がわからない
あきらめない練習 植松努著 より
「人の役に立つ人になりたい」
最近の子ども達は、よくこういいます。
では、「人の役に立つ」とはどんなことでしょう。
残念ながら、「ほめられる」「感謝される」を「人の役に立つ」だと思い込んでいる人が少なくありません。ほめられる、感謝されるというのは、人の役に立った「結果」です。
「ほめられたい、感謝されたい」が動機では、少しでもつらくなったら、「思っていたのと違った」と言って、やめるはめになるでしょう。
また、「人の役にたつ」ということを「素直でまじめに人の言うことをきくこと」と思っているひともいます。
そんなふうに教えてはいけません。それでは、自分より素直でまじめで安価な存在に負けるのが必至です。
「人の役にたつ」というのは、「必要とされる」ことです。人から必要とされるためには、「能力」が必要です。人が持っていない能力が必要です。
その能力は、その人がしていない経験で身につきます。だれもができる経験しかしていないと、誰にでもできることしかできないために、誰からも必要とされません。