免疫チェックポイント阻害薬の効果が期待できない患者
日本医師会雑誌 2026年8月号より
ICIの効果が期待できない要因としては、腫瘍免疫が活性化していない、いわゆるcold tumor タイプの効きにくさと、逆にリンパ球が疲れ果ててしまったhot tumorタイプの効きにくさがあると感じています。
hot tumorタイプは、腫瘍免疫環境が良くても癌が大きくなりすぎてリンパ球が疲れ果て、抗PD-1抗体ではリンパ球が再活性化できずにICIが効きにくくなることがあります。このタイプの患者さんは多く、最近ではステージ4よりもステージ3や2で、ステージ4でもできるだけ転移が少ない状態でICIを使用した方がよいのではないかといわれています。
固形がんの多くは、レイトライン(後方治療)での効果が期待できないので、より状態の良い一次治療でICIを使用していくことになります。