間質性肺炎について

ドクターサロン 2025年10月号より

症状としては、やはり呼吸器症状としての咳ですね。特に痰があまり絡まないような乾性咳嗽や、労作時の呼吸困難が非常に多いです。特に空関は、初診時では非常に多く、50‐90%に認められるといわれていますし、身体所見の聴診でいわゆるファインクラックル、捻髪音を聴取することが非常に大事で、しっかり背中を聴くことが診断上非常に重要です。

あとはバチ指と言いまして、指の先爪のあたりが少し丸くなってきて太鼓のバチのように見える。これがある種の間質性肺炎では半分ぐらいに認められるともいわれています。

レントゲン・・・横隔膜上あたりのラインがきれいに見えるかどうかに注目する。

DLCO(肺拡散能)が低下するので、間質性肺炎の診断に有効。

特発性のもの、膠原病、過敏性肺炎、あとは薬剤によるものなど、いろいろなものが間質性肺炎を引き起こして臨床的に非常に重要な分類になると思います。

過敏性肺臓炎は臨床的に重要。トリコスポロン・アサヒでおこってくるものが代表。

肺線維症に対する治療薬が出てきてる。