パーキンソン病とマグネシウム
上記引用要約
ドーパミン欠乏がパーキンソン病をおこす。脳黒質のドーパミン産生細胞の死滅が原因である。
マグネシウムはドーパミン産生のコ・ファクターである。マグネシウムはカルシウム沈着による神経炎症を抑える。
化学物質や重金属による脳損傷も(マグネシウムによる)解毒作用で防ぐ。
2015年に書かれた「Magnesium in Man:Implications for Health and Disease」では次のように述べられている。パーキンソン病患者は脳内のMg2+濃度が低い。慢性的にMg2+濃度が低いラットでは、ドーパミン作動性ニューロンが失われている。この実験モデルでは、ミトコンドリアのMg2+濃度も低かった。彼らは検討の結果、「Mg2+サプリは、パーキンソン病に有効かもしれない」と述べている。
アルツハイマー病とともに、パーキンソン病もアルミニウムの影響がありえる。あるパーキンソン病患者の脳には、カルシウムとアルミニウムの量が増大していた。別の研究では、マグネシウム量は、パーキンソン病患者の脳皮質がより低かった(白質より)。
腸管においても、十分なマグネシウムがあると、アルミニウムの吸収を阻害する。猿を低カルシウム低マグネシウムかつ高アルミニウム食で飼育すると、無気力になり、体重が減少する。脊髄を調べると、全角細胞(運動神経)にカルシウムとアルミニウムの集積が認められた。
アルミニウムのポット、アルミニウムを含む制汗剤、アルミニウムを含む水道水、アルミホイルなどにより、腸管のアルミニウム量が多いと、マグネシウムの代わりにアルミニウムが吸収される。このことがアルツハイマー病やパーキンソン病の原因となるかもしれない。
殺虫剤がパーキンソン病の原因であるという説もある。神経細胞でも合成されるグルタチオンは、自然の抗酸化物質である。グルタチオンは化学物質や重金属を解毒する作用がある。マグネシウム不足下にある細胞は、グルタチオン生成レベルが低い。