摂食障害について
日本内科学会創立120周年記念誌より 心療内科における20年のあゆみと今後の展望
治療法に関しては、薬物療法として神経性やせ症患者に対してエビデンスがあるのは、亜鉛の補充とオランザピンである。神経性過食症に対してエビデンスがあるのは選択的セロトニン再取り込み阻害薬である。摂食障害に対する心理療法としてエビデンスがあるのはCBT(認知行動療法)であり、特にその強化型のCBT-enhanced(CBT-E)の効果が優れており、日本でもプログラム化されて実施されている。難治化した症例には深部脳刺激療法が国外において試行されている。