伝統的な価値観が透明な呪縛となっている
以下引用
権威や権力からもたらされた道徳や価値観がより強い支配のための透明な縛りになっていることは、普通に付和雷同することで世渡りをしている人々にとってはなかなか容易に意識されません。なぜなら、昔からの習慣としてその地域に根付いたものの一つになじむことになるからです。
そうすると人々の考えや行いがいっそう一様になってきて、多数者による権力はますます支配と操縦がしやすくなるし、正当性を主張しやすくなります。この状態は、圧政や独裁の政治形態でなくても、自由を標榜する現代の民主主義国家においても同じです。
・多様性は悪ではなく善だということ。ー同じ意見で満場一致するのではなく、さまざまな意見があるほうが全体にとって有益です。反対意見の中にも重要な正しさが隠れているからです。
・多様性が善であるから、自由で多様な生活もまた許容されるべきだということ。ーどんな奇妙な個人生活であっても批判されるべきではなく、他人に関係しないことであるから、それぞれの個性のままに生活してよいのです。
・個々人の個性の自由な発展こそ、個々人の幸福に直結するということ。ー現在あるがままの生活に満足せず、自分のしたいように生活することで自分の新しい幸せが得られます。それは自分の能力の発展にもつながっていきます。
・選択をして生きるということ。ー漫然とて他人の真似事をする習慣を持ってはなりません。そのつど、自分なりに考えて選択して生きることです。なぜならば、自分なりに考えて選択することによって、自分の能力が発達するからです。
・誰もしなかったことを自分がすることを恐れないこと。ーそうすることによって新しい喜びと自由を得ることができるし、社会に新しい風を吹き込むことができます。
コメント:一番最後の一文が好きです。