2014年2月10日

認知症のコウノメソッドで、グルタチオン注射の話題がすごいことになっています。
それほどの効果があるとなるとすばらしい医学的進歩です。

話が変わりますが、河野先生のブログに読者からの糖質制限についての投書がありましたので転記します。

糖尿病学会に要注意(実践医準備中の医師) 毎回ドクターコウノの認知症ブログを楽しみにしております。本日のブログで「糖質制限」の話題があったので、コメントしたいと思いメールを差し上げます。

私も「コウノメソッド・糖質制限・湿潤療法」を臨床医学の3大テーマと考えて日々の診療で実践しております。コウノメソッドの実践医のように頭が柔らかいドクターの中には、常識にとらわれない「糖質制限」「湿潤療法」にも感心・理解があったり、すでに実践している人も多いのではないかと思われます。

私自身も約1年糖質制限を実践した結果、「四肢の冷え」「日中の眠気」「反復性難治性多発性口内炎」など、長年苦しんできた症状がほぼ消失し、体質改善を実感しております。

先生は糖尿病学会とタッグを組んでコウノメソッドを広めていこうというお考えのようですが、私は結局の所、糖尿病学会も「国民の健康よりも、自分たちの保身と製薬会社との癒着・利潤を優先する偽善団体」との認識をもっております。

というのも、糖尿病学会は何の根拠もなく、「糖質はカロリーの40~60%必要」と宣伝して糖尿病患者をつくりだし、さらに悪化させ、それを高価な薬を用いて治すという自作自演を平然とつづけているからです。コウノメソッドでいうところの、いわゆる専門家がDLBに対してアリセプトで歩行障害を起こして抗PD薬で治そうとする構図に似ています。

「人体(の健康)にとって糖質は不要」ということにうすうす気づいても、それを頑なに認めようとしません。自分達に都合のいいデータだけを都合よく解釈して、糖質制限は危険だと誹謗中傷を加えています。

さらに、「健康にとってどうか?」と議論しているときに、「日本の食文化や農業を守るために必要だ」など論点をすり替えて、自分たちの正当性をアピールする姿も目立ちます。彼らがよく言うのが「糖質制限の長期的な安全性は確立されていない」ということなのですが、だったらDPP4阻害薬も、GLP1アナログも、比較的新しい薬は全て完全否定すべきだと思います。

営利よりも人々の健康を第一に考えていらっしゃる河野先生には、夏井先生の『炭水化物が人類を滅ぼす』を是非読んでいただき(多分この本が糖質制限について書かれた本のなかで最も理論的で明快)、その上で糖尿病学会(糖尿病専門医)と組むべきか否かをご判断いただきたく、誠に僭越ながら思っております。

糖尿病学会に要注意(北海道中川郡の実践医、八重柏先生)

糖質制限しただけでたいていの患者さんは血糖コントロールが良くなってしまいます。コウノメソッドのように目から鱗状態になることが多いです。

糖尿病専門の先生はどういう理由か屁理屈をつけて認めようとしません。彼らの言うようなインスリン注射を中心とした治療法でコントロールが出来るのであれば私はそれで良いと思いますが、実際はコントロールうまくいっていないのが実態です。

私はH14年に豊頃に来ました。呼吸器内科が専門ですのでDMに関してはほとんど研修医時代の知識しかありませんでした。帯広での製薬会社主催の講演会や研究会に行っても何ら自分のニーズにあった糖尿病の治療原則を知ることは出来ませんでした。2008年頃にE先生やK先生の糖質制限食の市販本を読んでまさに目から鱗でした。

それ以来糖質制限を主とした治療法をしていますが、一つ気になることがあります。それは糖質制限は原理主義ではなく、糖質を抜くのが目的ではないと言うことです。どうも糖質を目の敵にして糖質0が望ましいという論調が目を引きます。アンチ糖質制限論者もそのことを口撃します。

ではなくて、目的は血糖のコントロールなので、DM患者に合った糖質量までの制限であれば良いと考えています。一昨年のDM学会で糖質制限の定義は一日何グラムまで認めるかという議論があったのですが全く物の本質を見ていない。患者さんが無理なく出来る方法でなければ臨床には使えません。やはり方法の工夫が必要だと考えて自分なりに理屈づけをして糖尿病診療に当たっています。私のHPもぜひのぞいてみてください。

豊頃町立豊頃医院は町内唯一の医療機関として地域の医療に貢献しています。 北海道中川郡豊頃町茂岩栄町107-17 TEL: 015-574-2020  FAX: 015-574-2801  E-mail: inf@med-toyokoro.jp

私が先生のメソッドを見よう見まねで始めたばかりなので、まだまだ青葉マークだと思っていました。しかしながら先生の治療法は原理原則に基づいた方法なので、理屈がわかって来れば基本的にはまねることは可能だと思って認知症の患者さんに向き合う意欲がわいてきます。

昨日のブログに、目から鱗状態になった治療法にコウノメソッド、夏井先生の湿潤療法、糖質制限と投稿していた先生がいましたが、まさに私もそう思います。

DM治療におけるゆがみは、糖尿病学会の上層部が糖質制限を頭から否定しているところです。昨年夏には、T大のK教授が”糖質制限は問題が多い治療法でXである”趣旨のステートメントを発表したのには驚きました。まさに構図として認知症の世界に近いように思われます。

DMの糖質制限は治療法の基本で、これを行わないで治療するのは地図を見ないで山登りするような物だと考えています。糖質制限を基礎にした治療が糖尿病治療の原理原則だと考えています。また現実的には薬物療法も加えるのが実際の臨床の場では必要とも考えています。

DM専門のドクターは理屈では2型DMの原因が1)インスリン分泌低下、2)インスリン抵抗性、1)と2)の混合とわかっています。しかしながらそれに基づいた治療をしないことが圧倒的に多いのです。その理由は”効果が無い”から。

HOMA-IR,βやCペプチドインデックス、SUIT指数といったインスリン抵抗性、インスリン分泌の指標に基づいた治療は効果が無いといいます。彼らは糖尿病治療ガイドの最初に出ている有名な表の利用を頭から否定します。そうすると非糖尿病専門医はどう治療したらいいのか訳がわからなくなるというのが実態です。

糖質制限をベースにして、各指標に基づいた治療をすれば、気管支喘息に吸入ステロイドを使用するが如くに血糖コントロールは可能です。当院ではしばらく前から行っており、血糖コントロールはHbA1c(JDS)目標6.5%達成率は毎年95%程度(患者数は200名前後)となっています。HPでも公開していますが、”糖尿病治療成績”でネット検索昨年春から1位を維持していて自分でも何でT医院が一位なんだと逆に不思議です。

糖質制限は原理が簡単ですし実際有効です。専門学会は頭から否定している。これは失礼な言い方で申し訳ないですが、河野先生の置かれている立場と同じかなと感じています。私が整理した糖質制限療法に基づいた治療法の原理を簡単に図解したHPを一度ご覧になって頂いてご意見を頂けたらと考えていました。

http://www.med-toyokoro.jp/DM-tiryouhou.html

認知症に関しての話で無く申し訳ありませんでした。昨日T町の医療福祉担当者との打ち合わせで保健師に認知症ブログ見て勉強するように勧めました。コウノメソッドをT地区でどんどん普及させてゆきたいと考えています。これからもよろしくお願い申し上げます。