未治療高血圧
日本内科学会雑誌 2023年3月号より引用
未治療の克服
コントロール不良を良好に転換する以上に重要な命題が、全体の44%と推定されている未治療高血圧を如何にして良好コントロール高血圧にするかである。我々の垂水研究における検討では残歯数が多く、歩行スピードが速く、活力に満ち溢れている人ほど未治療高血圧になりやすいことが判明した。すなわち自分の健康に自信を持っている人をターゲットにして受診勧奨をすることで未治療高血圧を減らしていることを考えなければならない。また、そもそも高血圧であることを認知していない人が全体の33%、約1400万人いると推定されている。これらの方々にはまず血圧を測っていただくことからはじめなければならない。我々が鹿児島県枕崎市で行っている”高血圧ゼロの街 枕崎”というプロジェクトでは、行政と共同で市内のいたるところに血圧計を設置して市民に血圧測定を促した。あまり健康に興味がなさそうなパチンコ店に設置した血圧計の方が公共機関に設置した血圧計で想定された血圧よりも高値を示したことは大変興味深く、このような活動を通じて血圧の認識を広めていく必要があると痛感した。
感想:製薬業界が喜びそうな記事。真面目なドクターはこのような雑誌を読んで薬物療法を推進するのだろう。
確かに、高血圧はある程度下げてコントロールした方がよいと思う。 多くの人は薬ではなく食事で改善できると思う。元気な人が血圧が高い、という事実が興味深い。