HDLコレステロールと乳癌リスク
2017年10月14日 再掲
HDLコレステロールは乳がんリスクと逆相関する~仏・全国的コホート研究
江部康二先生が2011年の書籍で示された結果と同様。
乳癌を始めとする癌の原因は、糖質の過剰摂取の影響が考えられる。
糖質制限で善玉コレステロールは上昇する。ナイアシンでさらに上昇する。
以下引用
著者らは、フランスの全国的なコホート研究であるSupplementation en Vitamines et Mineraux Antioxydants Studyから、7,557人を対象に分析を実施した。脂質代謝のバイオマーカーはベースラインで測定され、がん発生リスクはCox比例ハザードモデルを用いて分析した。対象は1994年~2007年の追跡期間に診断された514例。
主な結果は以下のとおり。
・ 総コレステロールが、がん全体のリスク(1mmol/L上昇によるハザード比:0.91、95%CI:0.82~1.00、p=0.04)、乳がんリスク(1mmol/L上昇によるハザード比:0.83、95%CI:0.69~0.99、p=0.04)に逆相関していた。
・HDLコレステロールが、がん全体のリスク(1mmol/L上昇によるハザード比:0.61、95%CI:0.46~0.82、p=0.0008)、乳がんリスク(1mmol/L上昇によるハザード比:0.48、95%CI:0.28~0.83、p=0.009 )に逆相関していた。
・アポリポ蛋白A1が、がん全体のリスク(1g/L上昇によるハザード比:0.56、95%CI:0.39~0.82、p=0.003)、乳がんリスク(1g/L上昇によるハザード比:0.36、95%CI:0.18~0.73、p=0.004)に逆相関していた。