80歳前後の弛張熱・・・心にいつも結核を!

呼吸器内科のドクターに教えていただきました。
いわゆる不明熱で、原因がわからないとき、80歳前後では結核を考慮するように!!とのことでした。

 喀痰、血液培養、尿培養、骨髄培養などでも陰性のことが少なくない。
手遅れになる前にエンペリカル(治療的診断)に抗結核薬を使用することが必要なことがある。

血液検査では、CRPなどの炎症反応は初期はあまり高くならない。肉芽腫性病変なのでアルカリフォスファターゼが上昇する。低ナトリウム血症をきたしやすい。そして全身の浮腫がでることもある。

「検査で原因をしっかりつきとめて、適切な治療をする」ことが基本ですが、emperic therapyで反応を確かめることが必要な状況もある。

抗結核薬で解熱すれば、それが診断となる。病歴の理解、自然経過の理解が必要。