precordial chatch 症候群

総合臨床 2019年5月号より

患者は「胸痛」を訴えるが特記すべき所見に乏しく、特に治療を要さず自然に改善する良性疾患である。全年齢で発症しうるが、原則的には6歳から12歳で多く、性差はない。原因は胸壁由来と仮説が立てられているが、はっきりした原因はわかっていない。詳細な病歴聴取と身体診察が鍵となる。

 

・痛みの性状・・・「刺すような」「針のような」
・範囲・・・指1-2本で示せる
・特徴・・・深呼吸で増悪
・持続時間・・・30秒から3分間とされるが、通常は数回呼吸する間に自然に改善する
・鑑別・・・・川崎病の病歴などにより、狭心症も鑑別に挙がる。

 

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