Macular Degeneration(加齢黄斑変性症)について

ORTHOMOLECULAR TREATMENT OF CHRONIC DISEASEより

 黄斑変性症は、網膜の視野中心から、光受容体がゆっくりと死んでいく、進行性の疾患である。50歳以上では、加齢黄斑変性が世界中で最も多い失明の原因である。”ドライ”タイプの加齢黄斑変性症はーdrusen(網膜上皮に発生する色素斑)、あるいはリポフスチンが視細胞と脈絡膜の間に沈着することが原因と言われている。なぜこれらが沈着するのかはわかっていない。網膜と色素上皮細胞が酸化ストレスにより消耗したカスと考えられている。”ウェット”タイプの加齢黄斑変性症はー眼の後ろ側の脈絡膜に新生血管が生じ、網膜と脈絡膜がはがれることによる。しかしながら、最大のリスクファクターは遺伝性であり、ドライタイプもウェットタイプも、酸化ストレスにより加速され、50歳以上で発症する。

最も重要な環境因子は喫煙である。喫煙は眼の多くの組織に酸化ダメージを与える。喫煙でもたらされるいくつかの物質が、網膜色素上皮細胞に細胞死をおこすことが知られている。他の重要なリスクファクターは明るい日光と炎症である。日光への累積暴露が加齢黄斑変性症患者の低いアンチオキシダントレベルに関係する。反対に、低グリセミックインデックスの食事、オメガ3脂肪酸の摂取量が多い、抗酸化剤(ビタミンC,E,亜鉛、そしてルテイン/zeaxanthin)はdrusenや黄斑変性の進行リスクを低下させる。十分な抗酸化剤や有用な栄養の摂取を10年以上継続することが、予防効果があると考えられるようになってきた。抗酸化剤は酸化ストレスによるダメージから、脈絡膜と網膜を守り、黄斑変性症を予防する。これはフリーラジカルを減少させることによると考えられている。

少ない量のビタミンE(300IU/日)では、少しだけ黄斑変性のリスクを減らす。マルチビタミンと共に摂取するとより効果が出る。十分な効果の出るビタミンの量は、多くのマルチビタミンのタブレットには含まれていない。これまでに眼の臨床研究で用いられたビタミンCとビタミンEの量は、オーソモレキュラー療法の標準量に達していない。研究ではビタミンCの量は1日500mg。ビタミンEの量は1日200-400単位程度である。この無害な抗酸化剤は、はるかに高容量で用いられるときに、より効果を発揮する。

 

加齢黄斑変性症について・・・木村専太郎先生の記事より

加齢黄斑変性症の改善・・・藤川先生症例報告より

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