加齢黄斑変性症について・・・木村専太郎先生の記事より

ルテインとマルチビタミンが良かったとのことです。

 

「食の大切さ・栄養医学に学ぶ」時代の波に遅れないために 木村専太郎

九大医学部同窓会誌 学士鍋 第175号 平成27年6月20日号

 

私が「病と食」に関心をもって20年の月日が流れ、栄養医学を習い始めて10年の月日がたつ。最初の動機は、私の右眼が「ものが歪んで見える」ことから始まった。当時は、ワープロを駆使して、学士館鍋、福岡県医師会報や医学書院の整形外科雑誌に毎月沢山の文書を書いていた。今考えるとコンピューター画面の見すぎで、今で言う「ブルーライト効果」で黄斑変性症にかかったと思う。

 

眼科の主治医から、当時は黄斑変性に対する治療法はなく、進行すると失明の危険性もあると説明された。私が福岡市西区玖珂川病院院長時代の約20年前の平成8年(1996)頃である。黄斑変性症に関する米国の文献から、ルテインという物質が黄斑変性症に効果があることを知った。米国のあるサプリ会社に連絡をして、ルテインを含有する「Ocular defence」という黄斑変性に効く錠剤を並行輸入で購入し、更にビタミンAからEまでを含むマルチビタミンを3年間「粛々と」服用した。

その結果、ものが歪んで見える黄斑変性症は改善した。当時はルテインの効果が知られていない時代だった。眼科の先生は「自分の誤診である」と言われた。「私は黄斑変性の文献はアクセス可能で、数年前から(1995年)米国では注目されている。ルテイン含有の錠剤をアメリカから購入して服用し、改善した」と述べたが、もちろん眼科の先生には信じてもらえなかった。

 

 藤川徳美先生の症例報告