運動と汗と亜鉛・・・亜鉛の基礎と臨床より

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重要ポイントは夏などで汗をひどくかくと日中に歩いているだけでも亜鉛値が30μg/dlも減ることがあることを忘れないことです。

 

亜鉛について勉強中です。

先日、「亜鉛の過剰摂取ということはありませんか?」とご質問をいただきました。
多くの方が亜鉛欠乏状態と思われますが、長期的には注意が必要かもしれません。(摂取量、期間、銅欠乏などについて)

 

統合医療情報発信サイトより引用

亜鉛過剰摂取による健康上のリスク

亜鉛の毒性については、急性および慢性のいずれもが発生する。大量の亜鉛摂取による急性の副作用は、悪心、嘔吐、食欲不振、腹部痙攣、下痢、頭痛などです[2]。ある症例報告で、グルコン酸亜鉛4 g(亜鉛元素570 mg)摂取から30分以内の重度悪心と嘔吐が取り上げられている[79]。1日に150~450 mgの亜鉛を摂取すると、銅含有量の低下、鉄機能の変化、免疫機能の低下、および高比重リポ蛋白の濃度低下などの慢性的影響がみられた[80]。銅代謝のマーカーである、銅含有酵素の減少が、1日に約60 mgとやや大量の亜鉛を最大10週間摂取した結果報告されている[2]。AREDS研究で使用した亜鉛用量(平均で、酸化亜鉛の形で1日に80 mgの亜鉛を6.3年間)は、泌尿生殖器系に起因する入院の有意な増加と関係し、慢性的な亜鉛の大量摂取が、尿路系の生理機能の一側面に悪影響を与える可能性が提起される[81]。

米国科学アカデミー医学研究所の食品栄養委員会は、亜鉛の上限摂取量(UL)を定めている(表3)。UL値を越える長期摂取は、健康に悪影響を与えるリスクを増加させる[2]。UL値は、薬物治療で亜鉛を摂取する患者には適用されない。ただし、これらの患者は、健康上の悪影響について医師の管理下に置かれる。

表3:亜鉛の許容上限摂取量 (UL)
成人では40mg/日