AST,ALTの正常値が少し下げられたことがありますか。そうだとしたらなぜですか

チャットGPTに尋ねました

はい。AST・ALTの基準値は、従来よく用いられていた上限40~45 U/L程度から、30 U/L以下へと厳しく設定されるケースが増えています。 ただし、すべての医療機関で一律に基準範囲が変更されたわけではありません。

特に重要なのは、検査室が定める「基準範囲」と、肝疾患を早期発見するための「受診・精査の目安」は別のものだという点です。

日本肝臓学会
+2

1. 何が変わったのか
項目

従来よく使われた上限値

最近の健診などで用いられる値

AST(GOT)

40~45 U/L程度

30 U/L

ALT(GPT)

40~45 U/L程度

30 U/L

例えば、日本肝臓学会は2023年に「奈良宣言2023」を発表し、ALTが30 U/Lを超えた場合は、かかりつけ医を受診して原因を調べることを推奨しました。ただし、これはALTの検査基準範囲そのものを全国一律に30以下へ変更する宣言ではありません。

日本肝臓学会
+1

2. なぜ基準値を下げる方向になったのか
主な理由は、軽度のALT上昇を見逃さず、慢性肝疾患を早期に発見するためです。

① 脂肪性肝疾患の増加
B型・C型肝炎の治療が進歩する一方、肥満、糖尿病、脂質異常症などと関連する脂肪性肝疾患が重要な問題になっています。飲酒による肝障害も含め、慢性肝疾患を早期に発見する必要性が高まっています。

日本肝臓学会
+1

② ALTが40前後でも肝臓に病変が存在しうる
ALTが従来の基準範囲内であっても、脂肪肝や慢性肝炎、肝組織の炎症が存在することがあります。

そのため、ALTが30 U/Lを超えた段階で原因を調べるという、従来より早い段階での介入が推奨されるようになりました。

③ 健康な人を基準にするだけでは不十分
検査の基準範囲は、健康な人の測定値の分布などをもとに設定されます。しかし、健康な集団に近い数値であっても、本人にとって肝疾患のリスクがないとは限りません。

つまり、基準範囲は「病気がないことを保証する数値」ではありません。

3. 臨床ではどう考えるべきか
AST・ALT

考え方

20台以下

比較的低値。ただし肝疾患を完全には否定できない

31~40

従来の基準範囲では正常扱いされる場合があるが、ALTが持続するなら原因検索を検討

41~50

多くの従来基準でも異常。薬剤、飲酒、脂肪肝、ウイルス性肝炎などを評価

50超

上昇の程度、持続期間、他の検査値を踏まえて精査

※これは理解のための目安であり、全国共通の判定基準ではありません。ASTとALTでも臨床的な意味は異なります。

補足すると、今回の変更はASTとALTが同じ理由で一律に引き下げられた、という話ではありません。 日本肝臓学会の「奈良宣言2023」が明確に示したのは、主にALT 30 U/L超を肝疾患の早期発見のきっかけとする考え方です。

日本肝臓学会
+1

医療現場での実際の検査値の解釈では、ALT 30~40程度の軽度上昇が持続する場合、体重や代謝リスク、飲酒歴、薬剤、HBs抗原・HCV抗体、血小板数、必要に応じた腹部超音波検査などを組み合わせて評価することが重要です。