渋沢栄一 教育について

  

以下引用

世間一体に、教育のやり方をみるとー私はことに今の中等教育なるものが、その弊が甚だしいと思うー単に智識を授けるということにのみ、重きを置きすぎている。換言すれば、徳育の方面が欠けている。

 

その他の教育の方法と同じく、せくがままに、急ぐがままに、理知の一方のみ傾き、規律であるとか、人格であるとか、道義であるとかいうことは、豪も顧みられない。

 
 知育と徳育を同時に行わなければならないという主張。大正5年にも渋沢が「論語と算盤」を主張しなければならない理由があったのですね。