めまい患者への対応・・・安静でも持続する、立った時にふらつく
日経メディカル2020年4月号より 望月礼子先生
めまいの診断
病着時にまず聞くべきことは?
①「じっとしていれば、めまいはやみますか?」この問によって臨床で多いBPPV(良性発作性頭位性めまい症)の可能性を評価できます。「トイレに行けないほどのめまい(生理的欲求より強く、這ってでも移動できない)」であれば、安静でも持続するめまいの可能性があり、中枢性めまいの評価に進む必要が高まります。
②「立った時、左右どちらか片方にふらついたりはしませんでしたか?」これは体幹失調、脱力の評価が同時にできる質問で、中枢性めまいの拾い上げに有効です。
大動脈解離…突然発症、冷や汗、安静時持続痛など・・・・症状が多彩
不整脈を示唆する所見・・・意識消失、胸痛、前失神、動悸
垂直性眼振の見方・・・正中線上に検者の指を上下させてそれを注視させて行います。指の動きを数秒ずつとめて眼球運動を観察するのがコツです。急速相の方向が眼振の向きとなります。通常の開眼では眼球の上下運動は観察しにくいため、私は指で開眼させて観察しています。
・体幹失調と垂直性眼振はレッドフラッグである。