10歳男児、右下腹部痛に加えて背部の叩打痛がある
上記より
初期印象診断
右肋骨脊柱角の叩打痛から急性腎盂腎炎、急性細菌性巣状腎炎をまず考える。ただし、初発時の痛みは右下腹部痛であったことから、急性虫垂炎も鑑別に入る。
虫垂が後方背側にあるときには、診断が難しくなる。また、虫垂周囲に大網が覆うといっそう所見がとれなくなるので注意を要する。
虫垂は移動しやすいので、虫垂の存在場所を考えた診察をする。
虫垂炎、虚血性心疾患は、診断が難しいことがある。診断が遅れ訴訟になることもある。虚血性心疾患はどんどん検査した方がよいと思う。虫垂炎を疑ってCTを撮りまくるのはどうかと思う。