的確な身体所見をとるには??
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上記より引用・・・栄養療法も病歴と身体所見が最重要ですね。!!
爪の白斑・・・亜鉛欠乏症の疑い
スプーンネイル未満の爪所見
青色強膜
爪をみただけで、多くの疾患がわかる
的確な身体所見をとるには、そこに焦点を当てる為の判断材料となるクリアな病歴が基本となる。筆者の病歴・身体診察の恩師であるニューヨークのMark H. swrartz先生には、よく「診断は患者が導いてくれる。病歴に素直に従うことだ」と教えられた。患者は何らかの解決の糸口に無意識に気づいていることがあり、そのサインに気づくためにも患者の話を丁寧に聞くことがまず重要である、ということだろう。
こうして明らかになった病歴から想起される鑑別疾患をもとに、とるべき身体所見を考える。筆者が、最も初期に集中的に身体診察の訓練を受けたのは英国中部にあるLeicester/Warwick医学校だった。ここの病棟教育では日々「見つけた所見で実際に何を考えるか、どう行動するか、そしてどのように見分けるか」という指導が徹底されていた。
「鑑別診断は内科の王道だよ」というのは感染症医・青木眞先生の言葉である。
この言葉を最初に耳にしてから10年以上が過ぎ、「この鑑別だからこの身体所見をとる」という絞込みを念頭に置いた訓練こそが、病歴・身体所見を大事にする患者ケアでは鑑別診断と同様に重要だと実感している。