腹水穿刺について・・・「家で死のう!」より

上記より引用

腹水は、抜く医師と抜かない医師がいます。

「腹水は体液だ。この中には栄養がたっぷりある。これを抜くと体が弱ってしまう。だから抜けない方がいい」、これが抜かない医師の考えで、こちらが多数派です。

私は「苦しくない方が結果として長生きする」「苦しい状態で長生きを望む人は少ない」と考えています。そして基本方針は「本人が望むように」なので、患者さんが望むなら腹水は抜きたいだけ抜いてあげます。

 

今の私は、日本最速で腹水を抜きます。血圧低下なんて気にしません。初回だけ、血圧が下がるタイプか見極めるたみに脈を診ながら抜きます。血圧が下がるのは数十人に1人程度で、初回に見抜けば何も問題はありません。

現在、私は多い時で週に5人の腹水を抜いています。私は腹水穿刺専門医なのかと思うくらいです。近くに訪問診療医はいるけど、腹水を抜いてくれる医師がいないので、私に集中するようです。
それだけ、がん患者さんは腹水に苦痛を感じているということなのだと思います。
腹水を抜くべきか、抜くべきでないか、そんな議論は不毛です。抜いたときと抜かなかったときの可能性を説明したうえで、あとは本人の望みを叶えるまでです。

コメント:「苦痛」、は自分がなってみないとわからないことが多い。患者さんの希望優先で良いと思う。