糖質制限賛成の糖尿病専門医

https://note.com/dmexpert/n/n4f7545a3c3c9

 

糖尿病専門医でも糖質制限賛成派が少しづつ増加しているのではないでしょうか?

 

上記より引用

ぼくは糖質制限食賛成派です。学生の時には、病気のことや薬のことは沢山勉強しますが、食事療法についてはほとんど勉強しません。専門医になろうと決意した時に、日本糖尿病学会が推奨する「食品交換表」による栄養指導法を勉強しました。

ところがぼくにはしっくりきませんでした。例えば表1に属する食品はご飯、麺、パンなどの炭水化物らしく、1単位というのが80kcalと決まっており表1の食品の中で交換出来るという考えです。栄養士からの指導を受けたことがある人はわかると思いますが、食品の模型を用いて20-30分指導を受けたことがあるでしょう。これは病院が栄養士から指導した時に国(正確には支払基金)がお金を払ってくれるためこのスタイルになっている病院が多いのです。なぜ80kcalなのか、交換することができる根拠、表1ー6の食品の食べる割合の指定の根拠など理由がほとんど書いてありません。書いてあっても古い文献の引用だったり、専門家の意見だったりとふにおちるものではありませんでした。

当時のぼくは専門医の勉強のために必要だから、と自分を納得させてとりあえず飲み込みました。1回目の試験では不合格でしたが、1年間勉強し食事療法はあまり問われることもなく合格しました。しかし、指導方法としてわかりにくく、原理を説明できない治療法をつづけていていいのかと悩んでいたところ、糖質制限に出会いました。

京都高雄病院の江部康二先生、産婦人科医の宗田哲男先生、北里大学北里研究所病院の山田悟先生など著名な先生方が食品交換表と糖質制限を比較して、糖質制限食が優れているという意見を述べています。原理としてもシンプルで、血糖値をあげるのは糖質だけなのでとにかく糖質を避ける食事をするというものでした。

周りに糖質制限を指導できる栄養士はいませんでしたので、じぶんだけで患者さんに一生懸命説明し実行してもらいました。本当に熱心にやってくれた人は数人でしたが、その人たちは効果てきめんでした。インスリンの注射をやめて飲み薬にできたり、体重がー10k以上へった患者さんもいました。これはすごい治療だ!と思い、広めようと思いましたが、糖尿病治療では異端視されている方法ですので、危険人物視されてしまいなかなか上手く広められません。このことは後日書いていこうと思います。