咽頭痛

上より

13 咽頭痛
①多くの急性咽頭痛では抗菌薬は必要ない。
②急性喉頭蓋炎は絶対に見逃してはならない。
③鼻水、咳などの気道症状を欠く咽頭炎はA群β溶連菌が原因である可能性が高い。
④咽頭痛では急性HIV感染症も鑑別に入れる。

 

細菌性咽頭炎の頻度は、よくわかっていないが、多くみても数%程度らしい。
Sexually transmitted diseaseとして注意が必要なのは、HIV,梅毒、淋菌咽頭炎、クラミジア咽頭炎とのこと。子どもと中高年の患者さんはおられますが、若者が少ないので油断していました。 内科医は耳鼻科医と違い、あまり咽頭の細菌培養をださない気がします。

 

咽頭炎や伝染性単核症を見た場合に、特に若い世代の患者さんの場合には、私はHIV乾癬ではないか注意して診察しています。HIV感染の中でも急性HIV感染は、急性咽頭炎や伝染性単核症の病型をとることが最も多いといわれています。

急性HIV感染はHIV感染後、数週間から数ヶ月以内に発症することが多いといわれていますが、このときにはウイルス量がとても多いため、その時期にコンドームを装着しないなどのリスクの高い性行為をすると周囲への感染するリスクが高い状態です。またこの時期を逃すと、進行し、AIDSまで進行し、次に病院に受診したときには「いきなりエイズ」になってしまう可能性があります。

 

HIV感染症は着実に増加しているらしい。 近年薬物療法で治療成績がドラマティックに改善したこともあり、危機感が薄れているのでしょう。

外国の方も多いので、これから珍しい感染症が増えていくのではないでしょうか。

 

 急性喉頭蓋炎の症状
1)咽頭痛:「咽頭所見のない咽頭痛」がポイント
2)嚥下時痛:あまりに痛くて唾液がのみこめないときがある。
3)こもったような声
4)呼吸困難:典型的にはsniffing positionになる
5)Stridor
6)発熱
7)流涎

 

以前外来で薬を飲んでもらおうとして、ひどく咳き込まれた方がおられました。耳鼻科の病院に入院していただきました。
咽頭痛はかぜの最初の症状で、咳がひどくなる頃には軽快していることが多いので、患者さんにもそのように説明しています。(風邪のよくある自然経過)

下はsniffing osition。