イラク、米軍脱走兵、真実の告白

解説より

私は彼のことをある意味平凡なアメリカ市民と書いたが、もっと正確にその真意を記せば、アメリカという世界最大の格差社会の中でいわば自動的に生み出されるであろう、どこにでも存在しうる青年という意味である。銃社会に育ち、貧しさ故に軍隊に志願し、無垢であるが故に欺かれ、命を削るように苦しみ悩む市民。そういう市民が激烈な格差社会アメリカには多数存在している。オクラホマの片田舎で幼い頃から暴力と銃器に接し、社会から不当な差別を受け続け、妻子を養うためにやむを得ず軍に入隊したキー氏のような市民は、アメリカ軍においてはむしろ典型的な存在だと言えよう。よって軍のリクルーターも、彼自身が、「貧困徴兵制」と表現しているように、彼のような貧しく無垢なる青年をはじめから付け狙う。一部の金持ちは消して戦場には赴かないし、誰も送り込もうとしない。そう、戦い続けるアメリカの駆動力となり、多くの若者を否が応でも戦場へ追いやっているものの正体は、この激烈なる格差社会なのだ。

 ・リクルーターは、兄貴分で面倒見がいいようにみせながら、いくつものウソをいってキー氏を入隊させている。
本人も「書類を確認すること」をしていない。田舎の鼠が都会の鼠にだまされてサインをさせられているよう。

・わずか1200ドルの月給がすごく輝いて見えてしまう、貧しさ。
・崩壊した家庭、銃社会、アルコール、ドラッグの問題。
・イラク戦争自体の正当性のなさ。人道に反する戦争。イラク市民への虐待。捕虜の虐待。
・若いのにインターネットで情報を得ることもしていない。(ネット環境を購入できず。)
・日本にとって危険なのは、米国の不正義な戦争に巻き込まれることではないか。