呼吸性アシドーシス・・・ティアニーのパールより

「PCO2の上昇と定義され、意識レベル低下の原因でないことがある。低酸素血症を考えなさい」

この病態の多くの患者は慢性閉塞性肺疾患を有しています。注意深く診察すると、低酸素血症は高炭酸ガス血症と同様に意識障害の原因であるかのように見えます。O2飽和度を90%以上に上昇させるための酸素投与をためらうべきではありません。いわゆる低酸素性喚起障害はCO2貯留患者の治療においてははなはだ過大評価されています。

いわゆる「CO2ナルコーシスをおそれて、十分な酸素投与をしないこと」に対する注意。

医療の難しい点は、
①実際に見たことがないとわからないことが多い。
②よい先達から学べるのがベストだが、その機会は少ない。
③仮に間違っていても、正してくれる人はいない。
④学校で習った知識はすぐに時代遅れ。
⑤失敗が許されない。(それでも実際は失敗をする)

⑥ガイドラインが疑わしい。(世界基準と異なったものが少なくない。若い時は100%正しいと思っていた。)

⑦治療の本は、執筆者によって毎年記述が変わる。

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