統合失調症のケースレポート10

ORTHOMOLECULAR TREATMENT OF CHRONIC DISEASEより

J.K.1921年生まれ

1977年初診時、最初に不調になったのは1962年であると彼女は話した。彼女は突然精神病状態となり、統合失調症と診断された。胃の部分がひどく痛むようになり、食事を摂れなくなった。自分の物を燃やしたり、通りでヨガをしたり、通りで排尿するなどの、おかしな行動をとるようになった。彼女は幻聴を聞いていた。最近も、この声がいかに恐ろしいものであったか、彼女は語ってくれた。彼女は入院し電気痙攣療法を受けた。彼女は家族を説得して、反対を押し切って退院した。彼女はずっとひどく疲労した状態で、自分が人間であるとも感じれなかった。

 

私が診察した時点で、彼女には知覚の症状はなかった。思考の途絶、記憶力の低下、集中力の低下が認められた。彼女の頭脳はひどく鈍く、会話についていけなかった。彼女は治療に反応した統合失調症とみなされていただろう本当は回復していなかったが、なんとか社会生活を営めていたからである。彼女の娘は慢性の統合失調症でずっと病院へ入院している。私は栄養療法を開始してもらった。1980年の終わりまでに彼女は回復した

 

niacin(2000mg/day), vitaminC(2000mg/day), pyridoxine(250mg/day), zinc glucosinate(50mg/day)

Serentil(20mg/day), Librium(10mg/day), thyoid medication(60mg/day)

再診 1977-78(8 times), 1979-80(18 times), 1981-82(6 times), 1983-84(6 times),  1985-86(8 times), 1987-88(5 times), 1989-90(3 times), 1991-92(3 times)

幻聴というものは、自分で自分を攻撃しているわけで、これほど恐ろしいことはないかもしれませんね。
自分に向けた攻撃ほど的確なものはないでしょう。