In the Rectum・・・静脈瘤、痔、深部静脈血栓症

タイトルの疾患は、現代食による疾病ということになります。

ORTHOMOLECULAR MEDICNE FOR EVERYONEより

静脈瘤、深部静脈血栓症、痔は便秘によっておこり、ありふれている。静脈瘤や痔は問題となったり、痛みがでることがある。深部静脈血栓症は肺塞栓症の最大の原因である。腸骨大腿静脈の血栓症の約半数は肺塞栓症をきたす。これが院内死亡原因の5-9%である。痔は、常に静脈瘤や深部静脈血栓症に先立って出現する。 これらの疾患は発展途上国では珍しい。加工食品ばかりの先進国に多い疾患である。

 

主たる原因は便秘である。硬便を排出するために腹圧が上昇する。この圧力は下大静脈とその枝に伝わる。繰り返し圧がかかることで、徐々に静脈の径は拡張し、静脈弁は約に立たなくなる。静脈血が心臓へ還流困難となり、拡張した血管の中で血栓となる。長時間の座位、拡張した大腸による静脈の圧迫、妊娠、あるいはきつ過ぎる衣服でも起き得る。

 

 治療としては、オーソモレキュラー食(高線維、砂糖なし食)により慢性の便秘が改善される。もし便秘が解消されない場合は、ビタミンCを便が柔らかくなるまで内服する。 これは組織の炎症も改善させる。そのほかの栄養素も必要である。特に十分量のビタミンEが重要。 ビタミンEは痔の痒みに直接用いられる。もし痔核がすでに完成していた場合、外科手術が必要な場合がある。しかし、痔と静脈瘤の悪化予防にオーソモレキュラー療法は有効である。私(A.W.Saul)5年以上も続いた下肢と足首の静脈瘤が、ビタミンEの内服により改善した人を観察したことがある。

p>
[amazonjs asin=”1681627620″ locale=”JP” title=”Orthomolecular Medicine for Everyone: Megavitamin Therapeutics for Families and Physicians”]