妊婦・産後のための栄養療法 書評

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僭越ながら書評を。

筆者は、鍼灸マッサージ師で、フェイスブックグループ「メガビタミン主義・糖質制限・藤川理論グループ」の管理人および、藤川徳美先生のブログの管理人をされています。(ヘレン・ソウル著 Vitamin and pregnancyも参考にされたそうです。)
日本の妊婦・産後の女性の栄養状態は不良と考えられ、非常にタイムリーな書籍である。 一般に日本人女性では共通して、蛋白質・鉄・ビタミンB群の不足があると考えてよい。その状態から胎児に栄養をとられるので、問題が発生して当然ともいえる。 欧米の診療では、妊娠が判明すると、全員に鉄剤・マルチビタミン・葉酸などが継続投与されるらしい。一方、日本では、多くの場合「体重が増えすぎないように」との指導があるだけである。

母胎の栄養失調は、当然胎児の発育の障害、ひいては出生後、様々なかたちで出現する(発達障害など)。 産後の女性も体調を崩しやすい。産後うつがその代表で、自殺者が毎年あとを絶たない。 産後のうつもまた栄養学的問題が第1と考えられる(鉄不足はその代表)。

この本は、栄養の基本としてまず第1に蛋白質をあげている。体重あたりどれだけ必要なのか?どう計算するのか?どうやって補うのか?大変具体的に記述されている。皆様は、医師や看護師や栄養士から、「これだけの量の蛋白質を摂るように」と指導されたことがあるだろうか?

妊娠線対策、安産のための栄養、などのトピックスもある。 

外国製サプリの記述の読み方(serving size)、なぜ鉄サプリとビタミンEの併用はよくないのか、牛乳について、飲用プロテインについてなど、具体的でわかりやすい。

妊婦さん、産後のお母さんにお勧め!!