腎細胞がんに対する免疫チェックポイント阻害薬での治療

日本医師会雑誌 2026年8月号より

腎細胞がんはかつて「薬物療法抵抗性のがん」の代表格であった。1990年代のサイトカイン療法時代、その奏効率は10-15%ていどにとどまり、長期生存はきわめてまれであった。しかし、2000年代後半に分子標的治療薬の登場、そして2016年以降の免疫チェックポイント阻害薬の導入によって治療状況は一変した。現在腎細胞がん治療は単なる延命にとどまらず、一部の症例では薬物療法を終了しても病勢がコントロールされる「treatmennt-free survival]や臨床的な「治癒」を現実的なターゲットとして議論される時代となった。