アセトアミノフェン中毒とNAC

ステップビヨンドレジデント 2巻より

NAPQI(アセトアミノフェンが代謝されてできる物質)は、肝臓のグルタチオンで代謝されるが、中毒ではグルタチオンが枯渇してしまい、NAPQIが肝細胞に亡霊のように?取りついて肝障害を引き起こしてしまう。そこで枯渇したグルタチオンの代替物質として使用される拮抗薬のNーアセチルシステイン(NAC)が、かなり効果があるのは周知の事実。NACはできれば内服後8時間以内に投与したいが、24時間以内であれば、効果が期待でき、肝障害が発生していたとしても、NACを投与した方が予後が良い。

さて、このNAC,ムコフィリンという去痰薬としての吸入薬しか以前は剤型がなく・・・・。
2002年より、内服薬が発売されてから、投与が楽になった。